薬機法チェック、自信をつける方法とは

化粧品等や健康食品などの広告に関る方は、

日々の実務の合間を縫って薬機法や景表法などの法規制を学び、

広告表現テクニックに関する情報収集に尽力されています。

時々ご相談内容のなかで「積極的に勉強してはいるが、なかなか自信が持てない」という声をいただきます。

私は今や薬事広告コンサルタントとして仕事をさせていただいていますが、

化粧品メーカーで薬事部門に異動したての時期はちんぷんかんぷんでした。

今のは暗号?みたいな。

そのようななか、私が「薬事広告チェックに自信を持てる」ために効果的だと考える方法を3つご紹介します。

①実際の商品広告をたくさん目にする

WEB広告、チラシ、テレビCM、商品POPなど、身の回りには商品広告であふれています。

ご自身の業務カテゴリーに近い商品群の広告があれば、

必ず目をとめて内容を確認することをおすすめします。

  • ルールにならって表記されているか
  • グレーだと思う部分はないか(なぜグレーだと思ったか思考を深める)
  • 様ざまな表現方法に触れる

上記を念頭に置いて、目を通されると吸収できるものがあるでしょう。

特に、※印(注釈)部分に着目してみると、

規制の回避方法などを学ぶことが多いでしょう。

ただし、商品広告として世に出ているものがすべて問題ないと判断された広告ではないことをご留意ください。

たとえ大手企業でも、相違なく指摘を受けているケースもあります。

②なぜOKか、NGかを人に説明できるようにする

たんにOKやNGとチェックを付けるだけであればそこまで難しいものではありません。

しかし、NG部分について、「なぜ不適切なのですか?どうすればOKになりますか?と聞かれたときに

担当者の力量が問われるのではないでしょうか。

そのため、NGと判断した部分については、

どういった法規制orガイドラインに抵触する可能性があるから不適切なのかを明確に説明できるように

訓練することをおすすめします。

できれば、チェックする際には該当した業界ガイドラインのページ等を併記しておくとよいでしょう。

また、グレー(OKかNGか判断に迷う部分については学びの宝庫です。

どのような法規制orガイドラインに抵触するかもしれないかを明確にしておくことで、

上長に判断を仰ぎやすくなったり回避する方法を見出したりできます。

(ちゃんと説明しないといけない上司がいれば自然とトレーニングになります)

③1つの商品LPなどを見て複数人とディスカッションを行う

薬事広告を規制している薬機法や景品表示法で最も重視されることは「広告全体の印象」です。

そのため、様ざまな人の価値観や考え方に触れておくこともチェック担当者としては大切になります。

商品LPなどある程度ボリュームのある広告を題材にして、

複数人でディスカッションを行うことで様ざまな人の考え方や受け手の印象を知る機会になります。

ディスカッションの内容の一例をご紹介します。

  • グレーだと思う部分(判断に迷う)
  • NGだと思う部分
  • 上手い表現と思った部分

これらについて、なぜそう思うかを意見交換することで新しい視点を持つことができ、

チェックやリライト案の考案に役立つことでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

薬事広告のチェックは、法規制や業界ガイドラインを熟知するだけでは

なかなか自信を持って実践することはできません。

  • 実際の商品広告をたくさん目にする
  • なぜOKか、NGかを人に説明できるようにする
  • 1つの商品LPなどを見て複数人とディスカッションを行う

これらを心掛けることで必ずご自身の判断に自信をつけることができるはずです。

特に3つめの「1つの商品LPなどを見て複数人とディスカッションを行う」ことは、

各チームのメンバーで定期的に勉強会のような機会を設けて実践されることをおすすめします。

企業内研修をはじめ、薬事広告チェック&リライトのスキルアップをお考えの方はお気軽にご相談ください。

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