「腸活」認知拡大!薬事ではどこまでがOK?

0/25(水) 12:30配信 健康産業新聞(Yahoo!ニュース)
 ⇒  https://news.yahoo.co.jp/articles/d31a0b2a3722b07a147ed1b2acf90a1a0f149ef5

腸活」認知拡大 プロバイオ、プレバイオ、ポストバイオ、菌代謝物…

腸活の認知度調査結果は…

マーケティング・リサーチ事業を行う日本インフォメーションによると、「腸活」認知者が77.3%、「腸活」実施経験あり者は31.7%。男性では19.4%、女性では23.2%が現在も腸活を実施

☞腸内環境を整えることで美容や健康に良いという認識は一般的に定着していることが伺えます。


 具体的にどのような影響を期待して「腸活」を行っているのかを調査すると、「便秘の改善」が39.0%と最も高く、以下「免疫力の向上」(37.1%)、「ダイエット」(24.9%)の順に続く。別では男性「免疫力の向上」(22.7%)が最も高く、女性は「便秘の改善」(33.6%)が最も高かったそうだ。

☞男性をターゲットにした広告は免疫力訴求、女性は便秘改善訴求に効果があるように伺えます。

健康食品などが薬事に関係する範囲とは(言い換え案あり)

健康食品、機能性表示食品、特定保健用食品について、腸活などの表現ができるかを簡単にまとめました。

腸活免疫力向上便秘の改善
健康食品
機能性表示食品△(作用機序による)〇(ただし届出表示の範囲)〇(ただし届出表示の範囲)
特定保健用食品〇(要:国の許可)〇(要:国の許可)〇(要:国の許可)
健康食品(一般食品)

健康食品の広告では、「腸活」という表現は基本的には不可となります。

理由は、「腸」という体の特定の部位について訴求することは、身体機能の増進や増強を表現することになり、景品表示法や健康増進法において規制されているからです。

(1) 「健康の保持増進の効果」 「健康保持増進効果等」は、「健康の保持増進の効果」と「内閣府令で定める事項」2に分類 できる。「健康保持増進効果等」のうち、「健康の保持増進の効果」とは、健康状態の改善又は 健康状態の維持の効果であり、具体的には、例えば、次に掲げるものである。 ア 疾病の治療又は予防を目的とする効果 例:「糖尿病、高血圧、動脈硬化の人に」、「末期ガンが治る」、「虫歯にならない」、「生活習慣病予防」、「骨粗しょう症予防」、「アレルギー症状を緩和する」、「花粉症に効果あり」、「インフルエンザの予防に」、「便秘改善」 なお、前記(1)アのような医薬品的な効果効能を標ぼうするものは、医薬品医療機器等法上の医薬品とみなされ、野菜、果物、調理品等その外観、形状等から明らかに食品と認識される物を除き、原則として、医薬品医療機器等法上の承認を受けずにその名称、製造方法、効能、効果に関する広告をしてはならない(医薬品医療機器等法第 68 条)。したがって、前記(1)アに掲げる健康保持増進効果等の表示は、当該表示が著しく事実に相違するものであるか、著しく人を誤認させる表示であるかを問わず、医薬品としての承認を受けない限り、表示することはできない。

出典:健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について

〇「腸内環境を整える」は「体内環境を整える」などに言い換える必要があります。

次に、「免疫力向上」や「便秘の改善」という表現も身体機能の増進・増強にあたり不可です。

また、疾病予防や便秘薬のような表現をしている場合は薬機法に抵触するため不可となります。

〇「免疫力向上」は「健やかな毎日」、「いつも元気に」などに言い換えることが可能です。

〇「便秘の改善」は「スッキリした毎日」「頑固なお悩みに」などに言い換えるといいでしょう。

機能性表示食品

機能性表示食品は、基本的に消費者庁に届出た表示の範囲で表現する必要があります。

機能性の評価は、製品の臨床試験または製品や成分の文献調査によることが決められています。 便通改善に役立つと評価された乳酸菌などの成分が含まれた製品について、「便通改善」の保健機能表示が認められています。

「腸活」という言葉についても、機能性の作用機序が腸に関するものであり届出表示の範囲を超えない場合は表現可能となります。

特定保健用食品

特定保健用食品は生理学的機能などに影響を与える食品であり、消費者庁長官の許可を得ることにより、特定保健用食品である旨の記載ができるようになります。

表示例として「血糖・血圧・血中のコレステロールなどを正常に保つことを助ける」、「おなかの調子を整える」などの保健機能表示があります。

便秘に関する表示例としては「お腹の調子を整える」、「お通じの改善に役立ちます」、「便通を改善します」などが挙げられます。

商品それぞれに許可を得た範囲の訴求を行うことが大前提です

まとめ

健康食品で「腸活」表現は避ける必要があります。しかし、一般の方の腸活の認知度は拡大しており、腸活が免疫向上や便通改善の効果をもたらす認識が定着しています。

このことを踏まえ、健康食品においても本来訴求したい表現をうまく匂わせることは可能です。

お困りの場合、ぜひ一度ご相談ください。