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景品表示法の課徴金事例を解説!NGラインと回避策【2025年12月】
2026.02.02|もっと知りたい薬事広告
課徴金の納付や返金対応は、企業のブランドにダメージを与えます。2025年12月、消費者庁は新たに4つの行政処分や計画認定を公表しました。
この記事では、2025年12月に公表された4事例をもとに、現場が今すぐチェックすべきNGラインと回避策を解説します。最新の違反事例からNGラインを整理し、実務で使える判断基準を身につけましょう。

2025年12月公表の最新違反事例4選
2025年12月、消費者庁が公表した景品表示法違反の事例を4つ解説します。最新の処分事例から、自社の表示内容を確認する際の参考にしてください。
【課徴金】株式会社エムアンドエム(商品:アンリンクル)
エムアンドエムが588万円の支払い命令を受けた理由は、アフィリエイトサイトや漫画広告で過度な即効性を演出したためです。広告では「数秒で肌がピーン」「シワが完全消滅」といった、化粧品の効果効能範囲を超える表現が多用されました。
優良誤認表示と判定された項目と内容
| 項目 | 内容 |
| 対象商品 | 医薬部外品:アンリンクル |
| 違反表示 | 「シワ解消効果」を謳う加工写真 |
| 処分内容 | 課徴金588万円 |
消費者庁は表示の裏付けとなる資料提出を求めましたが、合理的根拠とは認められず、優良誤認表示と判断されました。不当表示の決定を、アフィリエイターやASPに委ねていた実態が判明しています。外部が作成した広告であっても、広告主の管理責任が問われました。個人の感想や漫画形式であっても、一般消費者に、事実とは異なる著しい効果があると受け取られる表示であれば、優良誤認と判断される可能性があります。
広告主は、根拠のない誇張表現がないか、厳しく内容を確認してください。
消費者庁「株式会社エムアンドエムに対する景品表示法に基づく課徴金納付命令について」(2025年12月2日)
【措置命令】SB C&S株式会社(商品:INVOLULTRAなど)
SB C&S株式会社はスマートフォン向けコーティング剤の表示で、パッケージに「強固なガラス被膜でキズから対象製品を保護」と記載し、SIAAマークを用いて「抗ウイルス・抗菌」性能を強調していました。
消費者庁へ試験データを提出したものの、表示を裏付ける合理的根拠とは認められませんでした。優良誤認表示と認定され、再発防止を求める措置命令を受けています 。SIAAマークを取得していても、広告で「キズを防ぐ」「ウイルスを減少させる」と断定的に表現する場合、広告コピーに合致したエビデンスが必要です。担当者は、試験内容が広告コピーの主張を100%裏付けているか確認しましょう。
消費者庁「SBC&S株式会社に対する景品表示法に基づく措置命令について」(2025年12月18日)
【確約手続】株式会社千葉ロッテマリーンズ(ファンクラブ特典)
株式会社千葉ロッテマリーンズは、ファンクラブ入会特典の告知で「有利誤認」の疑いを受けました。令和7年1月17日郵送のダイレクトメール(DM)で、入会すれば選手の直筆サインボールを全員に渡す表現を用いたのが、不当表示と疑われた理由です。
有利誤認の疑いを受けたポイント
| 項目 | DMの表示内容 | 実際の内容 |
| 特典提供の条件 | 入会後にハガキ提示でサインボールを渡す | 特典を受け取れるのはハガキ持参者の一部限定 |
| 景品の提供範囲 | 入会者全員がサインボールをもらえる印象 | 景品数に限りがあり、一部の者のみに提供 |
ハガキを提示すれば、確実にサインボールを受け取れる印象を与えましたが、実際は一部の会員に限定されていました。有利誤認の疑いに対し、球団側は年会費の一部返金を含む確約計画を申請し、認定を受けています。確約手続は、行政処分が下る前に自ら是正案を出し、認められれば措置命令を免れる制度です。郵送DMも消費者庁による景品表示法の取り締まり対象となる事実を認識し、正確な表記を徹底してください。
消費者庁「株式会社千葉ロッテマリーンズから申請があった確約計画の認定について」(2025年12月23日)
【確約手続】SOELU株式会社(フィットネスの「受け放題」範囲)
SOELU株式会社はフィットネスサービスの「受け放題」表現で、確約計画の認定を受けました。広告では「ヨガ・マシンピラティス・よもぎ蒸しなど全部受け放題」や「月々1,980円〜でここまでできる!」といった表現が、実際全てのサービスが受け放題になるわけではありませんでした。
「全部」や「使い放題」といった表現は、すぐ近くに例外条件を強調表示を配置する必要があります。調査通知後、不当表示の疑いに対し、自ら是正措置計画を策定・申請する確約手続を活用し、違反認定を回避しました。サービスの実態を正確に反映させる社内チェック体制を構築し、過剰な広告コピーを未然に防ぎましょう。
消費者庁「SOELU株式会社から申請があった確約計画の認定について」(2025年12月16日)
事例からわかる課徴金対象になりやすいNGパターン
2025年12月の処分事例を分析すると、高額な課徴金や措置命令に直結しやすい表現には共通のパターンがあります。よくあるNGパターンが、法規制の対象となる原因について、整理しました。
実証データなしで、効果やNo.1を謳っている
客観的なデータがないのに、効果がありそうと期待させる表現は、優良誤認として厳しく追求されます。
- 断定的な効果の訴求:「シミが消える」「シワがなくなる」などの変化を、例外なく保証するかの表現
- 効果の強さに比例したエビデンス:「世界初」「唯一」などの強さを表す言葉には、客観的な試験結果や第三者機関の調査データが必要
- 不適切なNo.1表記:自社に都合の良い集計のみで「業界No.1」を掲げ、実態以上の品質を装う表示
消費者に「世界初」や「No.1」で商品の良さを示す場合は、証明できるデータを準備しましょう。
打消し表示(※)が小さく、消費者が認識できない
メリットを強調する一方、デメリットや注意を隠す手法は不当表示とみなされます。
| 問題となる表示形式 | 不備内容 |
| 文字サイズ | 強調箇所に比べ、重要な条件(打消し表示)を極小文字で記載。 |
| 配置 | スマホ画面でスクロールしないと見えない、離れた位置に注釈がある |
| 視認性 | 背景色と文字の色を似せ、意図的に読み飛ばさせるデザイン。 |
注釈は、メインの言葉のすぐ近くで、スクロールしなくても確認できる視認性を確保しなければなりません。
期間限定ではないのに「今だけ」を繰り返している
実際よりお得だと消費者を勘違いさせる条件提示は、有利誤認と判断されるリスクがあります。
- 偽りのカウントダウン: 「キャンペーン終了まであと〇時間」と表示しつつ、期限後に自動でリセットされるタイマー
- 常態化した限定価格: 「今だけ」と謳いながら、実際は長期間同じ価格で販売を継続
- 実績のない比較価格: 直近の販売実績がない通常価格を引き合いに出し、安さを不当に演出
「今すぐ判断しなければならない」とする消費者の焦りを不当に利用する表示は、よく行政から問題になる箇所です。
課徴金制度の仕組みと企業が負うリスク
景品表示法に違反した場合、行政処分だけでなく多額の金銭負担や社会的な信用の失墜を招いてしまいます。ここでは、違反した場合のリスクについて、説明します。
対象商品の売上額3%が課徴金として請求される
違反行為を継続した期間(最大3年間)の売上額に対し、3%の納付を命じられます。不当表示の事実を認識していなかった状況でも、確認を怠っていれば支払い義務が発生します。売上額5,000万円未満(課徴金計算額150万円未満)に該当すれば、金銭の納付自体は免れますが、売上規模を問わず不当表示の事実は認定されるので、企業の価値は失うでしょう。
課徴金以外に社名公表や返金対応の負担が発生する
金銭的な損害以外にも、以下の3つの損害が予想されます。
- 実名の公表:消費者庁の公式サイトにて、社名、違反内容、代表者名が世間に広く周知される
- 信頼の崩壊:報道やSNSでの拡散により、これまでの実績が一瞬で否定される
- 現場の疲弊:顧客への返金作業や問い合わせ対応に、社内の貴重な人員が長時間拘束される
金銭を支払えば解決する問題ではありません。公表された事実は記録として残り続け、将来的な取引や採用活動にまで影響します。
確約手続を利用して課徴金納付を回避する
消費者庁から調査の通知を受けた後、自ら改善計画を提出して認定を受ける確約手続を活用できます。是正計画が認められれば、措置命令や課徴金の納付命令を出されずに済みます。千葉ロッテマリーンズやSOELUの事例のように、返金措置を含む計画を申請して認定を受け、行政処分を回避したケースが代表的です。
今日からできる広告リスクの回避策
景品表示法に違反するリスクを排除し、有利誤認や不当表示、景品類の制限などによる行政処分を未然に防ぐ対策を挙げます。
広告表現の根拠資料をファイリングしておく
効果や性能を謳う際は、試験結果などの客観的なエビデンスを事前に準備してください。消費者庁から提出を求められた際、指定の期間内(通常15日程度)に揃えられない状況は不当表示とみなされます。すぐに資料は提出できるよう整理し、社内全体で共有可能な状態に保つ体制にしておきましょう。
クリエイティブ内の打消し表示を大きく目立たせる
「※」の注釈は、メリットを謳う強調表示のすぐそばに配置します。文字サイズは以下の基準を参考に、消費者が判断できる大きさを確保してください。
- チラシ・パンフレットなどの紙媒体: 原則として8ポイント以上
- テレビ・動画広告: 画面の高さの25分の1以上
- Webページ・スマートフォン: 強調表示の文字サイズの4分の1以上(最低12〜14ピクセル程度)
スマホ画面は解像度により見え方が変わります。強調表示と比較して極端に小さくならないよう、必ず実機で視認性をテストしてください。消費者が、条件の認識漏れがないようにします。
外部の専門機関に広告表現のチェックを依頼する
社内チェックのみでは、自社製品への愛着や売上目標が優先され、判断基準が甘くなりがちです。制作担当者が「これくらいなら大丈夫」と過信し、消費者が受ける印象とのズレや、最新の規制ルールを見落とす事態を招きます。
薬機法や景表法に精通した専門家による第三者視点を取り入れると、違反のリスクを大幅に抑えられます。判断に迷う表現や特典の提供上限については、自己判断で済ませず、専門機関の見解を仰いでください。京都薬事広告ラボでも、ご相談可能です。
まとめ
景品表示法違反は、課徴金による金銭的損失だけでなく、社会的信用も失う重大なリスクです。2025年12月の事例が示すように、漫画広告や特典表示、「受け放題」などの表現も厳しく監視されています。売上とコンプライアンスを両立させるため、迷ったときは専門家のチェックを活用しましょう。
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2026.01.28|読み物
年間戦略キーワード|製品ステータス×季節×薬機法で設計する美容広告と広報
美容広告・広報の現場では、季節やイベントのタイミングとともに、製品ステータスを判断軸に設計する場面が多くあります。新商品の勢いをどう作るか、定番品をいかにリマインドするか、高価格帯の納得感をどこに置くか。求められる言葉は、同じ季節でも大きく異なります。 本記事では、「新商品・定番・高価格帯」という3つのステータス軸に分け、季節要因と薬機法を掛け合わせたキーワードの設計図をご紹介します。広告・PR・コンテンツ制作などクリエイティブの枠組みとしても使える、薬機法リスクを踏まえた言葉選びのヒントを実務向けのメモとしてまとめました。 もくじ ■ 1〜3月|自己更新・リセット期■ 4〜6月|環境変化・コンディション調整期■ 7〜9月|夏肌体感・セルフケア強化期■ 10〜12月|自己充足・肌マネジメント期 1〜3月|自己更新・リセット期 「自分を新しくしたい」というポジティブな意欲が高まる時期。一方で、年度末に向けた忙しさも加速するため、「今の生活を変えずに質を上げたい」という効率性へのニーズが共存します。 冬〜春の美容広告・広報設計 シーズン分析・キーワード ■ ライフスタイルの起点と、新しい自分へのマインドリセット ■ 新年・新習慣・新生活・新しいチャレンジ・切り替え・冬の終わり・春のはじまり・卒業 新商品の提案 入り口を狙うキーワード:「新習慣ケア」「ベースづくり」「仕込み美容」「朝活スキンケア」「ナイトルーティン」「自分らしさを磨く」 薬機法エディター視点:新年、新生活準備のタイミングは「変わりたい」という意識が自然と高まる時期です。広告では、これまでの自分を否定するのではなく、新しい自分への一歩をやさしく後押しする表現が適しています。変化を断定せず、利便性や続けやすさ、モチベーションにつながる価値に落とし込むことで、薬機法リスクを抑えた訴求がしやすくなります。 定番を育てたいとき 帰還場所をつくるキーワード:「変わらず使える」「戻ってくる一本」「迷った時はこれ」「おかえりスキンケア」「いつもそこにある存在」 薬機法エディター視点:新しいものを試したくなる時期だからこそ、「変わらないこと」への安心感や信頼感をエモーショナルに訴求することが有効です。なぜ定番品として展開し続けているのか、その理由を成分や使用感とあわせて丁寧に言語化することで、薬機法リスクを抑えながらブランド価値を積み上げる設計が可能になります。一方で、口コミ表現の使い方や、実態以上に期待感を煽る誇大表現には注意が必要です。 高価格帯の切り口 キャリアの必要経費に繋げるキーワード:「未来投資」「整える時間」「心の余白」「スキンケアのキャリアアップ」「自分を信じるための一本」 薬機法エディター視点:単なるご褒美や贅沢ではなく、「戦い抜くための基盤づくり」に着地し、キャリアやライフスタイルをアップデートするための自己投資として位置づけます。成分や機能の説明に寄せすぎず、自分にとって大切な時間やモノに向き合う体験、ライフスタイル、キャリア軸で語ることで、高価格帯ならではの納得感を構築できます。なお、鎮静・再生・若返りなど医療的ニュアンスを含む表現は、文脈を問わず慎重なチェックが必要です。 ★ 年間戦略キーワード|【備える】スタート&リセット期の美容PR・広報戦略(1月〜3月) 4〜6月|環境変化・コンディション調整期 紫外線や湿度、生活の変化といった「環境ストレス」が目に見えて増える時期。新生活のスタートやGW、ジューンブライドなど人前に出る機会も多いため、不安を煽るのではなく「万全な自分でいたい」という前向きな準備心を刺激する表現が有効です。 春〜初夏の美容広告・広報設計 シーズン分析・キーワード ■ ゆらぎや紫外線を「恐れ」ではなく、整えることを楽しむ「前向きな準備」へシフト ■ 梅雨・気温差・ゆらぎ・花粉・紫外線・キャリア・花嫁・新生活・旅行・休暇 新商品の提案 変化に付き合うキーワード:「守る美容」「快適時間」「移り変わる季節に」「寄り添い設計」「まとう心地よさ」「バリア発想」 薬機法エディター視点:断定的かつ過剰な表現は避け、心地よく過ごすための選択肢として「守る美容」を設計します。紫外線や湿度といった季節要因は事実として淡々と提示し、不安要素を強調しないことが前提に。なりたい自分像や生活シーンへ自然に移すことで、薬機法リスクを抑えつつ前向きな印象を残せます。春らしいポジティブなカラーや軽やかなパッケージを活かしたレイアウトも、重さを感じさせない表現として有効です。 定番を育てたいとき お守りキーワード:「年中無休の愛用品」「お守りコスメ」「ブレない肌演出」「季節を問わず頼れる一本」「すすめたくなる定番品」 薬機法エディター視点:心身ともにコンディションがゆらぎやすい季節だからこそ、「これがあれば大丈夫」という安心感と判断材料を丁寧に提示します。新作とのセット使いやシリーズ比較を用いた、「なぜ選ぶのか」という理由を再定義する設計も有効です。また、オールシーズン対応に舵を切ると、長く愛用されるポジションを確立できます。安全性の保証表現や他社誹謗、効果の断定には引き続きご注意を。 高価格帯の切り口 パーソナルに定着させるキーワード:「上半期ベスコス」「自分流美容」「パーソナルケア」「妥協しない肌準備」「私の先回りケア」 薬機法エディター視点:「春の肌荒れに効く」「シミトラブルを未然に防ぐ」といった症状訴求はNGのため、「整える」というニュアンスに軸足を置いた表現が◎。高価格帯ならではの多機能性や開発背景へのこだわりを、贅沢感のある言葉に落とし込み設計します。単一アイテムの機能説明に留めず、「パーソナル提案」として肌タイプ別・年齢別コンテンツを併用すると、納得感のある選択理由も構築できます。 ★ 年間戦略キーワード|【整える】五感とポジティブワードで伝える美容広告(4月〜6月) 7〜9月|夏肌体感・セルフケア強化期 夏が長期化し、終わらない暑さへの疲れが続く時期は、「なぜこのケアが必要なのか」を深く納得してもらう論理的な訴求がカギです。過酷な環境と無理なく付き合うために、ポイントを絞りコンスタントな提案を行い、長い夏を美容広告と広報のチャンスに変えます。 夏〜初秋の美容広告・広報設計 シーズン分析・キーワード ■ 過酷な環境を「快適」に変え、学びにより継続のハードルを下げる ■ 暑さ・汗・皮脂・紫外線・日焼け・長い夏・夏休み・レジャー・バカンス・旅行 新商品の提案 夏を味方にするキーワード:「耐えずに楽しむ」「夏に向き合う」「-〇℃の解放感」「夏休みのこっそり美容」「ひんやりクーリングケア」「スキンケアUV」 薬機法エディター視点:UVカット効果のない化粧品において、日焼け・赤み・シミといった結果に言及する表現はNG。アフターケアについても、冷感やうるおい補給といった体感表現に留め、効果の保証を想起させない言葉選びを徹底します。旅行・アウトドア・オフィスなど使用シーンを具体化する場合は、クーリング感や開放感、香りといった五感要素を主役に据えることで、リスクを抑えつつイメージ豊かな訴求が可能になります。 定番を育てたいとき 教育型キーワード:「夏枯れ」「夏に続けるうるおいケア」「皮脂に悩む夏のクレンジング」「成分で選ぶスキンケア」「シグネチャーのUVケア」 薬機法エディター視点:なぜ夏こそこのケアが必要なのか、なぜ定番として支持され続けているのか、アイテムの特性にしっかりと寄り添った教育型コンテンツで深掘りをすることで、製品の魅力や立ち位置が自然と伝わります。効果効能に踏み込みやすいテーマだからこそ、化粧品は56項目内の「清浄」「保湿」を軸に設計し、医薬部外品やUV製品については各表現ルールを厳守した構成を意識しましょう。 高価格帯の切り口 夏越え投資のキーワード:「夏越え美容」「贅沢補給」「未来への投資」「特別なクーリングケア」「いたわりスキンケア」 薬機法エディター視点:長い夏の最中はもちろん、次のシーズンに備えるための、自分を労う大切なメソッドとして製品を位置づけることで、必要性を自然に演出できます。肌の修復や再生といった表現は医療的解釈につながるため、成分の希少性を語る際は、効果ではなく開発プロセスやこだわりの積み重ねに焦点を。解説パートへの移行もスムーズになり、価格への納得感も高まります。 ★ 年間戦略キーワード|【挑む】学びで攻略する長い夏の美容戦略(7月〜9月) 10〜12月|自己充足・肌マネジメント期 1年で最も消費意欲が高まる時期。単なる贅沢ではなく、「今年1年頑張った自分を肯定したい」という心理が働きます。SNSでは「#マイベストコスメ」など自分軸のまとめが盛り上がるため、選ぶ理由やストーリーを提供し続けることもポイントです。 秋〜冬の美容広告・広報設計 シーズン分析・キーワード ■ 1年の総括に、自己肯定感を高める買い物を ■ クリスマス・ホリデーコフレ・ベスコス・限定・ご褒美・ご自愛・記念・ギフト 新商品の提案 自分を大切にするキーワード:「限定コフレ」「特別な時間」「頑張ったご褒美」「自分を労う」「私の殿堂入り」「リッチなスキンケア体験」 薬機法エディター視点:成分の新規性よりも、手にした瞬間に得られる高揚感や感情体験を主役に設計します。ギフト需要を見据えたノベルティやメッセージなど、「誰かに贈りたくなる」特別感の演出も効果的です。効能の保証に踏み込まず、気持ちに寄り添う文脈を構成することで、NGワードと押し付け感のない訴求に着地します。 定番を育てたいとき トレンドに乗るキーワード:「今年を支えた一本」「ベスコス」「マイベスト」「20XX年の相棒」「リピートする理由」「センスのいいギフト選び」 薬機法エディター視点:ベストコスメ企画に連動させる、愛用者のストーリーに焦点を当てた広告構成が有効です。共感を軸に設計することで、選ばれ続けてきた信頼の積み重ねを情緒的に伝えることができます。特別パッケージやホリデーコフレなどの限定セットを企画し、「いつもの一本」に新鮮さを添える戦略を行うと、リピートや再注目に繋げることが可能です。 高価格帯の切り口 リッチに浸るキーワード:「価値への投資」「優雅な満足感」「贅沢ギフト」「自分を愛する時間」「肌の充足感」「忘年美容」 薬機法エディター視点:自分を丁寧に扱うことで満たされる気持ちや、前向きな変化を情緒面で言語化し「リッチな肌マネジメント」を提案します。一年を通じて露出してきた複数の媒体による積み重ねで、「ずっと気になっていた」「タイミングが合えば手にしたい」という潜在的な関心が育っているはず。使用シーンや得られる充足感、期待感をイメージとともに届けることで、高価格帯ならではの高揚感と余韻を演出できます。 ★ 年間戦略キーワード|【満たす】ぜいたくな余韻を残すリッチな美容広告設計(10月〜12月) 伝えることと守ることを大切に。心に響く表現と、薬機法に基づく正確さを両立した広告サポートを得意としています。言葉選びに迷われた際は、どうぞお気軽にご相談ください。 薬機法ビューティエディター 渡邊 1989年生まれ、一児の母。百貨店でのアパレル販売職を経て、2016年からライターとして独立。大手Webファッションメディアにて記事執筆を手がけ、現在は主に薬機法を考慮した美容コンテンツの製作を担当。PR企画や広報・広告サポートなど多方面で活動中。 お問い合わせ・無料相談お問い合わせフォーム:[お問い合わせ - 京都薬事広告ラボ株式会社] 薬機法広告コンサルティング [京都薬事広告ラボ株式会社]
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2026.01.09|もっと知りたい薬事広告|化粧品、医薬部外品
1分で化粧品広告のOK・NG表現が判断できるチェックリスト
化粧品広告は、薬機法や景表法などの法律に加え、掲載媒体ごとの審査もクリアしなければなりません。この記事では、OK表現とNG表現を直感的に見分けるためのポイントを整理しました。公開直前に使えるチェックリストも用意したので、日々の業務で活用してください。 なぜ化粧品広告のOK・NG判断は難しいのか? 上司からは「『シミが消える』みたいに、効果がハッキリ伝わるように書いてよ!」と求められる一方で、法務からは「法律違反になるから絶対にダメ」と止められる板挟みが、担当者のつらいところです。 ここでは、化粧品広告のOK・NG判断が難しくなる理由を解説します。 薬機法と景品表示法の二重規制が関わるため 化粧品広告は、薬機法と景品表示法の2つの法律を同時にクリアしなければいけません。薬機法で「医薬品のような効果はNG」という基準を守っても、景品表示法がその表現に根拠があるのかを厳しくチェックし、なければアウトになります。薬機法だけ守るだけでは不十分という二重のハードルが、判断を複雑にしているのです。 表現判断が単語ではなく文脈に左右されるため NGワード集さえあれば完璧とは言えません。例えば、OK表現を使用していても、画像や比較、体験談のニュアンスで「効きそう」と誤解させればアウトになります。単語単体ではなく、全体の文脈や訴求内容まで注意しましょう。 化粧品広告で押さえるべき3つの考え方 化粧品広告では、「どこまで書けるか」を正しく判断する3つの視点があります。ここでは、安全な広告作りに必要な考え方を順に解説します。 一般化粧品・医薬部外品の分類ルール 最初に、手元の商品のカテゴリを見てみましょう。一般化粧品の場合、広告で言える効能は、厚生労働省が定めた「化粧品の効能の範囲(56項目)」にある表現が基本です。一方、医薬部外品なら、承認された特定の効能(例:日やけによるシミを防ぐ)だけは謳えます。カテゴリによってOK・NG表現が変わるため、自社商品がどのカテゴリに当てはまるかを確認してください。 化粧品で認められる作用の範囲 一般化粧品の役割は、「体を清潔にする」「美しく見せる」「健やかに保つ」など、体への作用を緩和できることです。つまり、肌の構造を変えたり、生理機能に影響を与えたりする表現ができません。例えば「細胞を修復する」や「肌本来の機能を取り戻す」といった表現は、化粧品の域を超えていると判断されます。あくまで「肌を整える」「うるおいを与える」といった、日常のケアの範囲内で表現しましょう。 医薬品的効能と見なされる伝え方 治療や改善といった医薬品的な効能をイメージさせる言葉はNGです。「ニキビが治る」「シミが消える」「アンチエイジング(若返り)」といった表現は、病気を治す医薬品の役割に踏み込んでいるため、一般化粧品・医薬部外品で表現できません。 また言葉だけでなく、ビフォーアフターの写真で劇的な変化を見せるのもNGです。たとえテキストで断定していなくても、写真を見た人が「これで治るんだ」と誤解すれば、薬機法違反になります。 化粧品広告のOK・注意・NG表現チェックポイント ここでは、化粧品広告でのOK・注意・NG表現を整理しました。現場で迷った際は一度確認してみてください。 化粧品で確実に使えるOK表現 以下の表は、厚生労働省が認めた「化粧品の効能効能(56項目)」の代表例です。表に記載された表現は、事実に基づいている限り、広告に使用できます。 ▼代表例「化粧品の効能効果の範囲」 部位別そのまま使えるOK表現皮膚(肌)(19)肌を整える(20)肌のキメを整える(22)肌荒れを防ぐ。(23)肌をひきしめる。(24)皮膚にうるおいを与える。(25)皮膚の水分、油分を補い保つ。(28)皮膚の乾燥を防ぐ。(31)肌にツヤを与える。(32)肌を滑らかにする。(37)日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。(56)乾燥による小ジワを目立たなくする。※1頭皮・毛髪(1)頭皮、毛髪を清浄にする。(2)香りにより毛髪、頭皮の不快臭を抑える。(4)毛髪にはり、こしを与える。(9)毛髪のつやを保つ。(13)毛髪の水分、油分を補い保つ。爪(39)爪を保護する。口唇(42)口唇の荒れを防ぐ。歯(49)ムシ歯を防ぐ。※2 ※1:日本香粧品学会の「化粧品機能評価ガイドライン」に基づく試験等を行い、その効果を確認した場合のみ使用可能です。※2:使用時にブラッシングを行う歯みがき類の場合に使用可能です。 参考資料:日本化粧品工業連合会「化粧品等の適正広告ガイドライン(2020年版)」 また「べたつかない」「しっとり」などの使用感や、「肌のキメを整えて明るく見せる」などのメイク効果による見た目の変化は、事実なら問題ありません。「乾燥を防ぐ」「うるおいを保つ」のように、肌を保護・維持する表現は化粧品広告でよく使用されています。 文脈次第でOKにもNGにもなる注意表現 前後の文脈や根拠の有無によって、OKにもNGにもなる表現があります。例えば「エイジングケア」は、「年齢に応じたお手入れ」という意味ならOKですが、「老化を止める」という文脈で使えばNGになります。以下の表は、条件次第で判断が変わる表現をまとめました。 OKになる文脈NGになる文脈No.1・ランキング効能効果、安全性以外の内容第三者機関の調査など、客観的なデータと出典を併記する効能効果・安全性に関わる内容客観的根拠のない自社調べや、データなしで「業界No.1」と謳う体験談(口コミ)「さっぱりした使い心地です」など、使用感や個人の感想にとどめる「使ったらシワが消えました」など、効果効能を保証する内容(「※個人の感想です」と注釈しても不可)エイジングケア「年齢に応じたうるおいケア」と『お手入れのこと』と定義して使う「若返る」「老化をストップ」など、身体機能の変化を暗示する浸透「※角質層まで」と範囲を注釈する一般化粧品の場合、「真皮まで浸透」と角質層より奥への浸透を謳う成分の訴求「保湿成分として〇〇を配合」と配合目的を伝える「〇〇成分が肌細胞を修復する」と成分の薬理作用を強調する 要注意表現を使うときは、「それは事実か?」「範囲を超えていないか?」と自問するクセをつけましょう。 医薬品的効能と判断されるNG表現 治療や身体機能の回復を意味する表現は、医薬品にのみ許された表現です。化粧品広告では一切使えません。以下の表現が使われていないか、確認しましょう。 治療・回復系:治す・治療・回復・完治など 改善・変化系:肌質改善・細胞再生・若返り・アンチエイジング(若返り)など 消失系:シミを消す・シワをなくす・ニキビ跡を消す 視覚的保証:シワやシミが完全に消えたようなBefore・After写真 薬機法違反のリスクを避けるためにも、医薬品的効能効果表現は避けてください。 化粧品広告の媒体別チェックポイント 広告媒体によって、チェックすべきポイントは異なります。ここでは、薬機法や景表法に注意すべきポイントを媒体ごとに説明します。媒体ごとの特性を理解し、リスクを避けましょう。 LPで注意すべきポイント ランディングページ(LP)は全体を通して「医薬品のような効果がある」と誤解されないかを確認します。愛用者の体験談や口コミは「個人の感想」と注釈を入れても、効能効果を保証する内容であれば薬機法違反です。 またBefore/After画像では「使い続けてシミが消えた」ように見える画像は、効能の範囲を超えているため、使用は認められません。「洗顔で汚れが落ちた(洗浄効果)」や「ファンデーションでシミが隠れた(メーキャップ効果)」などの物理的な変化の事実のみ、Before/After画像の使用は認められます。LP制作時には、薬機法と景表法の両方の観点からチェックしましょう。 バナーで注意すべきポイント バナー広告は、購入者に言葉でクリックさせようとするあまり、NGワードを使いがちな媒体です。例えば「劇的に変わる」「絶対おすすめ」などの強調表現や、「最高の」「No.1」などの最大級表現は、具体的な根拠がない限り使用できません。また、シミが消えたりシワがなくなったりするなどの加工した写真も、消費者に過度な期待を抱かせるため、避けてください。 SNSで注意すべきポイント SNSでは、企業アカウントだけでなく、インフルエンサーによるPR投稿も規制の対象です。インフルエンサーが「シミが消えた!」と個人の感想を投稿した場合でも、広告主である企業が責任を問われます。 また、ステマ規制への対策として、X(旧Twitter)では「#PR」等のハッシュタグではなく、本文中への明記が求められるなど、各プラットフォームの最新ルールに従って運用しましょう。 動画広告で注意すべきポイント YouTubeやTikTokなどの動画広告では、映像だけでなく、AI音声によるナレーションやテロップも薬機法の対象になります。 動画は視覚的に効果を訴求しやすいため、肌がみるみる綺麗になった演出や、「若返る」といった音声を入れると、医薬品的効能の暗示とみなされます。ショート動画でも、視聴者に映像の演出やナレーションの言葉、テロップの文字などに誤認を与えないか確認してください。 化粧品広告を公開前に見るべき5つのチェックリスト 原稿が完成したら、最後に以下のチェックリストで確認してください。 チェック項目確認すべきポイントOK基準①効能の範囲書かれている効能は、厚労省が認めた「化粧品の効能(56項目)」にあるか?治す・再生・アンチエイジングなどの範囲外の言葉をすべて削除。56項目の言葉や、印象・使用感に置き換える②医薬品的表現改善・治療など、医薬品に誤解される言葉が紛れ込んでいないか?事実であっても法的に認められた表現へ修正されている例:肌荒れ改善→肌荒れを防ぐ③比較・No.1効能効果と安全性に関わる内容はないか?業界No.1・最高峰などの最大級を示す表現に、客観的な根拠やデータはあるか?使用感などに基づいている自社調べではなく、第三者機関による客観的な調査データと出典元が併記されている(優良誤認を防ぐ)④画像・体験談写真や口コミの内容が、効果効能を保証するものになっていないか?「シミが消えた」ようなBefore/After写真や、「シワがなくなった」という感想がなく、使用感に留まっている⑤広告媒体LP・バナー・SNS・動画広告など、掲載先の独自ルールを守っているか?LPは全体の整合性、動画は音声やテロップ、バナーは強調表現、SNSはPR表記など、媒体ごとのリスクに合わせて調整している 以上の項目は、必ずクリアしておきましょう。 化粧品広告で使えるOK表現とNG回避の言い換えテンプレ 修正指示が来ても、ゼロから書き直す必要はありません。ここでは、すぐに使える言い換えテクニックを紹介します。 NG表現をOK表現に置き換える方法 医薬品的なNGワードを、治療からケア・予防・見た目にずらせばOK表現に変わります。NG表現からOK表現に言い換えたものを、以下にまとめました。 NG表現OK表現肌荒れを改善する肌荒れを防ぐニキビを治す(洗浄により)ニキビを防ぐ美白効果で白くする日やけによるシミを防ぐシワを解消・なくすメイクアップ効果で肌を明るく見せる毛穴レスになる乾燥による小ジワを目立たなくする※1アンチエイジング・若返り年齢に応じたエイジングケア ※1:効能評価試験済みの場合のみ使用可能です。 治すではなく防ぐ、変化させるではなく保つ・整えると、言い換えてみましょう。 印象・質感で安全に言い換えるコツ 効果を断定できないときは、肌の印象や質感に当てはめましょう。「肌が白くなる」と書くと美白効果の保証になりNGですが、「肌のキメを整え、明るい印象へ」とすれば、見た目の変化(物理的効果や使用感)としての事実で表現できます。同様に、「潤ってモチモチになる」という変化も、「しっとりとした質感」や「うるおいを与える」と言い換えれば、化粧品の効能範囲内で魅力を伝えられます。効果ではなく、使用後の状態・見た目にフォーカスするのがポイントです。 成分訴求を正しく表現する方法 特定の成分を強調する場合、「この成分がシミに効く」と表現できません。その成分が「何の目的で配合されているか」を説明しましょう。 「保湿成分として〇〇を配合」や「〇〇(成分名)が肌にうるおいを与えます」と書きます。単に「〇〇エキス配合」と書くだけでは不十分です。「肌を整える〇〇エキス」のように、保湿・保護・肌を整えるなどの配合目的とセットで記載すると、ルールを守りながら成分の魅力を伝えられます。 化粧品広告チェックは判断軸を持てば迷わない ここまで、化粧品広告のルールを整理してきました。法律の条文をすべて暗記する必要はありません。「56項目の範囲内か」「医薬品的でないか」「根拠はあるか」という判断軸さえ持ってば、迷いはなくなります。 今回紹介したOK・注意・NG表現をチームで共有し、日々の運用に役立ててください。デザイナーやライターから上がってきた原稿も、理由を持って説明できるはずです。 最後に、明日からデスクに貼って使える「3行チェック」を確認するだけでも、リスクを防げます。 NG:治す・再生・改善などの医薬品ワードが入っていないか? 注意:No.1・最高などの比較表現に、客観的な根拠データはあるか? OK:効能は56項目の言葉(防ぐ・整える・保つ)に置き換わっているか? 正しい基準と自信を持って、商品を届けていきましょう。 それでも、「この表現で大丈夫?」と迷う場面があるかもしれません。京都薬事広告ラボは、薬機法チェックから代替案の提案までサポートします。リスクを避けて売上を作るために、まずは気軽にご相談ください。 お問い合わせ・無料相談お問い合わせフォーム:[お問い合わせ - 京都薬事広告ラボ株式会社] 薬機法広告コンサルティング [京都薬事広告ラボ株式会社]
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2026.01.08|読み物
年間戦略キーワード|季節×ムード×薬機法で設計する美容広告と広報
年が変わり、気持ちも新たに動き始める1月は、年間戦略カレンダーの製作やスケジュールの見直しにぴったりなタイミング。長期間のアプローチが必要となる美容広告・広報は、「いつ・何を・どう伝えるか」で成果が大きく変わります。特に美容分野では、季節要因、生活ムード(社会背景)、薬機法ルールが複雑に絡み合い、感覚だけでの企画設計では思わぬリスクにつながる可能性も。 さらに、「ネタ切れで結局去年と同じコピーを使っている」「攻めた企画を出したいけど、薬機法でつまずく」など、課題を抱える美容広報・PR担当者も少なくありません。 読み手も、そして書き手もマンネリと飽きを感じないように。2026年のプロモーションスケジュールのアイデアとして、「季節×ムード×薬機法」が交差する年間戦略キーワードをお届けします。美容PRの計画立てや年間コンテンツ設計のヒントとしてご活用ください。 もくじ ■ 【備える】スタート&リセット期の美容PR・広報戦略(1月〜3月)■【整える】五感とポジティブワードで伝える美容広告(4月〜6月)■【挑む】学びで攻略する長い夏の美容戦略(7月〜9月)■【満たす】ぜいたくな余韻を残すリッチな美容広告設計(10月〜12月) 【備える】スタート&リセット期の美容PR・広報戦略(1月〜3月) 1月|スタート&リセットの心理を「設計図」に変える 新年は唯一、変わる理由の説明が不要な月。肩肘張らないリラックス感とともに、新たな目標設定やキャリアアップ、マインドチェンジの空気が社会全体に漂っています。新しい自分へのサポートを美容で優しく後押しするような、モノ・コトの基礎づくりがおすすめです。 キーワード案:肌の仕事始め・新しい美容の相棒・スキンケアの棚卸し・お年玉コスメ など 薬機法エディター視点:新しい自分を応援するようなビューティアイテムの開封、物理的な断捨離(期限切れコスメ・ルーティンの見直し)をテーマに設計し、美容のスタート&リセットをライフスタイル提案に寄せることで、直接的なNG効能表現を回避しつつ、読み手の気分に合ったプロモーションを行えます。初売りやセール、おみくじ、開運日など、お正月関係の心躍るワードは、松の内までに設定するとより効果的です。その後、キャリアアップやマインドチェンジのポジティブな感性につなげていきましょう。 2月|「誰かを想う美容」やジェンダーレスコスメに注目 2月は、自分以外の人へ向けた視点が増えるタイミング。与える・共有する・選ぶというプロセスそのものに価値が生まれます。学生、社会人、支える家族などで生活スタイルが全く異なるという点でも、短くも深い2月は「人を想うこと」がポイントに。性別や金額でフラットに区切るのではなく、使う人を想う感覚や所作にフォーカスした提案が、新しいギフト文脈にもフックします。 キーワード案:贈る美容・シェアする香り・応援コスメ・勝負美容 など 薬機法エディター視点:ギフト文脈では効果効能の説明よりも、香り・シーン・デザインといった感覚価値を主語にする広告設計が◎。選ぶ理由と渡す理由を、想いや感性、少しの悩みに載せることで、納得感のあるコンテンツが成立します。スペックで競うのではなく気持ちに語りかける提案は、相手を大切に想う家族やパートナーへの応援、ジェンダーフリーやペアでのギフト訴求にも有効です。 3月|ゆらぎ期を乗り越える「お守り」の確保 季節の変わり目でもある3月は、新しい年度に期待を寄せながらもどこか不安が漂う、別れとゆらぎの時期。ビューティ目線では、花粉・寒暖差・環境変化によるトラブルが起きやすい月です。不安定な気持ちや肌に寄り添うような、お守り的ポジションを築くことでブランドへの信頼、安定感にアプローチできます。 キーワード案:ゆらぎ肌チェック・お守りコスメ・いたわりルーティン など 薬機法エディター視点:治す、改善する、鎮静するなどのNG表現ではなく、整える、守る、いたわるなどの言葉にスライドさせることで、ポジティブさを感じる広告表現に着地することが可能です。心の隙間や不安を煽らないよう、攻めの姿勢よりも安心感のある提案を行い、包み込むような広告設計を心がけ「ともに歩む」ことで、心理的な距離が縮まります。 【整える】五感とポジティブワードで伝える美容広告(4月〜6月) 4月|プロによる確かな情報で「清潔感と自信」を与える 年度始まりや新生活の第一印象には、感覚ではなく答えに導くような構造設計が共感を呼びます。また、「身だしなみに必要な清潔感を与える、ケア・メイクで自分に自信を持つ」など、見た目から自分自身のマインドにまで届くような広報・広告メッセージは、美容業界だからこそなせる技だと感じます。成分がいい、テクスチャーがいい、香りがいいだけで、気分は大きく変わるものです。 キーワード案:はじめましてのスキンケア・オフィス美容・身だしなみの新定義 など 薬機法エディター視点:テカリ、ヨレ、パサつきなどノイズになる要素を整理し、清潔感の大切さをプロ目線で伝えることで、広報・広告メッセージに説得力が生まれます。基礎的なケア製品のPRを成功させるためには、成分や「どうなる」かの提示が必要となりますが、誇大表現やNGワードの確認はより慎重に。香りに関しては使用シーンによる注意点も多いので、香りの強さを考慮したアイテムの選択など、4月はシビアな目利きも必要です。 5月|五感に訴える「体感表現」の書き分け GWの高揚感や旅先での開放感、新生活の緊張がふっと抜ける脱力感、思い描いていた理想と現実のギャップで、5月病と呼ばれる心身の浮き沈みを感じやすい季節です。5月の美容PRでは、マイナスな気分をそっと溶かすような「体感の言語化」が有効になります。イベント、フォロー、チェンジなど、求められる製品の背景やテーマに着目しアプローチしていきましょう。 キーワード案:脱力ケア・ご自愛時間・気分転換のすゝめ・トラベルコスメ など 薬機法エディター視点:疲労回復、心も肌も甦らせるなど、心身への作用を示すワードはNGゾーン。香りの印象やテクスチャーの心地よさ、気分にフォーカスした体験の描写を中心に据えることで、伝えたい思いを削ることなく、法規制の枠内で最大限の魅力を引き出せます。目まぐるしい忙しさの中でキャッチしてもらうために、ひとつの文章やコピーを短くした、視覚的に疲れないテキストの工夫も効果的です。 6月|不快を「快」に変換する言葉の技術 梅雨の美容広告や広報は、言葉選びで方向性が大きく変わります。ネガティブワードは目にすると体感に結びつき、不快・症状訴求としての印象がアップ。ベタつき・ムレ・ニオイといったマイナス要素でインパクトを与える戦略もありますが、クリーンな背景が好まれるビューティの世界では、プラスの要素に引き寄せたいところです。 キーワード案:リフレッシュ習慣・清涼スキンケア・雨の日美容・おこもり美容 など 薬機法エディター視点:不安定な天気による悩みは、抑える、防ぐというワードとともに、快適に保つ、心地よく整えるなどのポジティブなワードをぜひ前面に。「不快なニオイを消す」といったNG表現を避けつつ、季節性によるニーズにマッチした広報や広告が可能になります。悩みに応えることは大切ですが、不快感を増幅させるような文言や画像の使用にはご注意を。 【挑む】学びで攻略する長い夏の美容戦略(7月〜9月) 7月|「学びのコンテンツ」でスペック理解と納得感をプラス 紫外線対策は、数値(SPF/PA)の大小だけで語ると消耗戦になりがち。そこで有効なのが、紫外線の種類や効果的な使用シーンなどの知識を伝える「学びのコンテンツ」です。情報が素早く流れる現代ではユーザーリテラシーが高まり、取捨選択も多岐にわたります。ライバルが多いUVケアジャンルでは、紫外線の基礎知識というベースから、プラスα要因の製品アピールへと誘導することで、光る独自性を伝えられます。 キーワード案:UVケアの基礎知識・自分に合う日焼け止めの選び方・スキンケア発想のサンクリーン など 薬機法エディター視点:学びや知識を深めるコンテンツは、直接的な効果を謳わずに製品訴求ができる戦略ルートです。紫外線のメカニズムやシーンを解説し、「日焼けを防ぐ」という結論だけでなく、「なぜこのケアが必要なのか」という製品独自の強みを共有することで、理解とともに必要性を伝えられます。UV対策は、年齢性別を問わずに興味関心が高いカテゴリです。上半期のベスコス(ベストコスメ企画)や新作ラインナップを意識する層に向けた、早い段階からのプロモーションも鍵となります。 8月|肌タイプや悩みに合わせた「パーソナルケア提案」 乾燥肌、脂性肌、普通肌、混合肌、敏感肌、ゆらぎ肌、インナードライ肌と、肌タイプが細分化した現代では、「自分の肌を理解し最適解を見つけたい」というニーズが高まっています。強い紫外線によるダメージが気になる真夏は、画一的な提案ではなくパーソナルな提案が有効です。 キーワード案:肌タイプ別UVケア・パーソナルスキンケア・日焼け止め図鑑 など 薬機法エディター視点:皮脂のベタつき、汗や紫外線によるヒリつき、冷房による乾燥、メイク崩れ、毛穴落ち、ニオイなど、夏の悩みは人それぞれです。最初から広い範囲をターゲットに据えてしまうと、情報の軸がブレてしまい魅力が伝わらない場合も。製品の特徴を多角的に捉え、肌タイプや悩みにマッチするパーソナルなケアを推進することで、ターゲットにヒットする確率が増えていきます。 9月|未来につなぐ「守るケア」に衣替え 夏を引きずりつつ、蓄積したダメージが表面化してくる9月。アフターサンケアや未来の肌投資を考え、高価格帯のプロダクトが動き出す「変化の季節」でもあります。コスメもポップで明るいカラーからアンニュイで落ち着きのある秋色へ移り変わり、メイク提案や販促にもマンネリを打破する旬なムードが訪れます。 キーワード案:スペシャルケア・うるおい集中・秋の肌支度・秋色コスメ など 薬機法エディター視点:化粧品によるアフターサンケアは、抗炎症、鎮静、修復などの効能表現がNGとなります。肌荒れを防ぐこと、うるおいで守ること、整えることなどを念頭に置き、逸脱表現や誇大表現にならないよう注意しましょう。コスメに関しては、肌の仕上がりやポイントメイクのカラー、その年に合わせたキーワードや雰囲気をしっかりとキャッチし、スピーディーに広告に取り入れることで、トレンドの波にうまく乗ることができます。 【満たす】ぜいたくな余韻を残すリッチな美容広告設計(10月〜12月) 10月|季節の移り変わりによる「美意識の変化」に訴求 長い夏の終わりは、シミや美白など特定のケアが注目を集める一方で、アピールできる範囲が限られてくるジレンマも。ただ、季節の移り変わりによりカサつく肌や、黄砂などの環境変化でゆらぐ肌に向け、うるおいの補給・保護にフォーカスすることは可能です。継続し愛用したくなる仕掛けを駆使した、持ち味を活かすPR設計を見つけ、美意識に届けましょう。 キーワード案:しっとり素肌・もちもちボディケア・ゆらぎ肌の休息ケア・こっくり濃密 など 薬機法エディター視点:薬機法により、美白やエイジングケアの効果を強調しにくい時こそ、テクスチャー表現の出番です。さっぱり、ひんやり、清涼感が主流だった夏に変わり、しっとり、こっくり、濃厚などの豊かな感性ワードを使用することで、薬機法リスクを回避しながら「高い保湿力と機能性」を脳内にイメージすることができます。軽さから質へとシフトした、リッチな美容PR演出は冬の終わりまで展開可能です。 11月|高揚感と温もりで引き上げる「欲しい」の言語設計 11月は、ホリデーシーズン直前の「気持ちが一段上を向く」タイミング。冷え込みや乾燥が本格化する一方で、ブラックフライデーや限定アイテムの登場により、購買意欲も自然と解放されます。「今こそ欲しい」という感情が生まれやすいので、満たされる自分や体験そのものを想像させる言語設計が効果を発揮します。年末に向けたカウントダウンが始まり、一年の終わりが近いことを実感する、楽しくも焦燥さ漂う月です。 キーワード案:限定コスメ・ストック買い・ホリデーコフレ・投資美容 など 薬機法エディター視点:効果やお得さを強調すると読み手は引いてしまうので、ポジティブな労いの言葉を交えながら、プラスの要素が浮かぶ描写を目指しましょう。この時期にその製品を選ぶ納得の理由を添えるだけで、購買意欲に火を灯すことが可能です。「なりたい自分像」に足りないものは何かと答え合わせを行う芯のある顧客に対し、頼もしくも優しい提案を贈る存在として、価値のある関係を築くこともひとつのゴールです。 12月|物語を完結させる「満足感」とご褒美 下半期のベスコスや年間アワードの発表、クリスマスやホリデーシーズン、年末という節目など、イベントが目白押しの12月はあっという間に過ぎ、振り返りへとムードが切り替わっていきます。この時期の美容PRで重要なのは、新しい魅力を上乗せすることではなく、「なぜこのアイテムが選ばれてきたのか」を丁寧に言語化すること。使い続けた時間や積み重ねてきた体験を提示することで、納得と余韻を残す訴求が可能になります。 キーワード案:年間ベスト・殿堂入りコスメ・感動スキンケア・自分へのご褒美 など 薬機法エディター視点:イベントに乗じたPRがポイントになるビューティ業界では、そこで終わらない、新習慣へと導線をつなぐ設計が重要です。長期的に繰り返しアプローチを行い、シーンやシーズンに合う提案を練り、その度に全体の価値を底上げすることで、功を奏する瞬間が訪れるのだと思います。小さくも大切な一歩として、誰かの記憶に残る広告を目指してみてはいかがでしょう。 伝えることと守ることを大切に。心に響く表現と、薬機法に基づく正確さを両立した広告サポートを得意としています。言葉選びに迷われた際は、どうぞお気軽にご相談ください。 薬機法ビューティエディター 渡邊 1989年生まれ、一児の母。百貨店でのアパレル販売職を経て、2016年からライターとして独立。大手Webファッションメディアにて記事執筆を手がけ、現在は主に薬機法を考慮した美容コンテンツの製作を担当。PR企画や広報・広告サポートなど多方面で活動中。 お問い合わせ・無料相談お問い合わせフォーム:[お問い合わせ - 京都薬事広告ラボ株式会社] 薬機法広告コンサルティング [京都薬事広告ラボ株式会社]
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2025.12.17|読み物
薬機法|化粧品効能56項目のOK表現と言い換えガイド
化粧品効能範囲56項目の基本と、シミ・シワ・ニキビなどで頻発しがちなNG表現について整理した前回の記事に続き、制作現場でそのまま使える「言い換え表現」をお届けします。 実際の広告やPR、SNS投稿、LP制作のシーンで迷わず言葉を選べるように、逸脱しない言葉とテンプレートをNGワードとともにリストアップしました。薬機法に配慮しながら製品の特徴を魅力的に見せ、自然な文章に仕上げるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。 もくじ ■ 化粧品56項目範囲内の言い換えとNGワード ∟メインワードの薬機法的言い換え■そのまま使えるライティングテンプレート ∟ヘアケアの薬機法的言い換え ∟スキンケア・ボディケアの薬機法的言い換え 化粧品56項目範囲内の言い換えとNGワード メインワードの薬機法的言い換え 清浄にする(洗浄) すっきりと洗い上げる、(余分な皮脂、古い角質、汚れ)を洗い流す NGワード:殺菌、消毒、除菌など すこやかに保つ 優しく労る、いきいきと保つ、すこやかに維持する NGワード:回復、改善、再生など なめらかにする つるんとした質感へ、すべるような感覚に、ざらつきをケア NGワード:毛穴を消す、若返る、修復など しなやかにする 穏やかに導く、弾むような、ごわつきをケア NGワード:肌弾力を回復、組織を柔らかくする、解消するなど 柔らげる ふっくらと、もちもち感、ソフトな質感 NGワード:コリをほぐす、組織を柔らかくする、解消するなど 保護する 優しく守る、うるおいヴェールをまとう、包み込む NGワード:ダメージゼロ、バリア機能を高めるなど うるおいを与える しっとりと、みずみずしく、乾きを満たす NGワード:真皮に届く、細胞を活性化など うるおいを保つ みずみずしく閉じ込める、ぷるんとキープ、水分の蒸発を防ぐ NGワード:うるおいが湧き出る、100時間持続など ハリを与える ピンとした感覚に、跳ね返すような、若々しい印象 NGワード:たるみ改善、リフトアップなど ツヤを与える 輝きをプラス、光沢を与える、上品な艶肌へ NGワード:組織構造の修正、肌や髪の回復など 顔や髪、爪や唇など、パーツにあう言葉を56項目内から使用し、誇大表現やNGワードに注意しましょう。 そのまま使えるライティングテンプレート 「つや・ツヤ・艶」「きれい・キレイ・綺麗」「うるおい・潤い」など、同じ意味を持つ言葉でも「ひらがな・カタカナ・漢字」によって与える印象が大きく変わります。美容広告や記事などのライティングでは、柔らかくなめらかなムードをつくるために“ひらき(ひらがな)”で表記することが多く、トーンや媒体にあわせて役割ごとの使い分けを行なっています。 使い分けのイメージ ひらがな:優しくやわらかな印象。感覚的な表現や情緒など、気持ちや使用感を伝えるシーンに◎。 カタカナ:軽く直感的な印象。キャッチコピーやキーワードなど、第一印象やリズム感の重視に◎。 漢字:明確で専門的、説明的な印象。成分や機能性など、普遍的な本質や価値観を伝える場面に◎。 ヘアケアの薬機法的言い換え 「香りにより毛髪、頭皮の不快感を抑える」 汗や皮脂の気になるニオイをカバーし爽やかに 嫌なニオイを包み込み清潔感を演出 ※殺菌などによるニオイ抑制表現はNG 「毛髪にハリ、コシを与える」 髪の芯から立ち上がるような弾力感 若々しいコシのある髪印象へ ※育毛、増毛に触れる表現はNG 「クシ通りをよくする」 さらりとした指通りを叶える 絡まりやすい髪をスムーズに 傷んだ髪が元に修復されるような表現はNG 「フケ、かゆみがとれる(抑える)」 フケを抑えすこやかな地肌に 乾燥によるかゆみを防ぐ ※アレルギーに対する表現はNG 「毛髪の水分、油分を補い保つ」 髪に必要なうるおいと油分のバランスを整える みずみずしくまとまるウルツヤ髪に ※皮脂分泌をコントロールする表現はNG 「裂毛、切れ毛、枝毛を防ぐ」 摩擦や乾燥によるダメージを予防 切れやすい毛先までしっとりとコーティング ※毛髪の寿命を伸ばす表現はNG 「髪型を整え、保持する」 さまざまなスタイリングを楽しめる 崩れにくい髪型をキープ ※過度な形状記憶表現はNG 「毛髪の帯電を防止する」 静電気によるパサつきや広がりを抑える 静電気を帯びた髪を扱いやすく ※電磁波遮断などの表現はNG スキンケア・ボディケアの薬機法的言い換え 「肌のキメを整える」 キメを整えなめらかな肌に キメの乱れが目立たない肌へ ※シワへの表現、抗酸化表現はNG 「肌荒れを防ぐ」 乾燥やゆらぎを感じにくい肌に カサつく肌を労り、すこやかに守る ※ニキビ表現はNG(洗顔料以外) 「肌を引き締める」 肌をキュッと引き締めさっぱりと 凛とした表情を覗かせる引き締まった肌へ ※毛穴の引き締め表現はNG 「皮膚にうるおいを与える」 みずみずしさ溢れる肌に 乾燥が気になる肌にうるおいを届ける ※角層を越える保湿表現はNG 「皮膚の水分、油分を補い保つ」 水分と油分を補給しバランス感のいい肌へ 肌をしっとりと艶やかに仕立てる ※皮脂分泌をコントロールする表現はNG 「皮膚の柔軟性を保つ」 触れたくなるような柔らかさに ごわつく肌をふっくらと柔らげる ※コラーゲン生成などの表現はNG 「皮膚の乾燥を防ぐ」 保湿膜で肌のうるおいを守る カサつきを防ぐみずみずしさ ※肌質を改善する表現はNG 「芳香を与える」 優しく寄り添う香りでリラックス気分 自分らしさを香りで際立たせる ※アロマテラピー、疲労を回復させる表現はNG 肌へのうるおい表現は角層までに限るので、誇大表現を防ぐために(※角層まで)と併記しましょう。 参考:F4 化粧品の効能効果の表現の範囲出典:日本化粧品工業連合会 化粧品等の適正広告ガイドライン 伝えることと守ることを大切に。心に響く表現と、薬機法に基づく正確さを両立した広告サポートを得意としています。言葉選びに迷われた際は、どうぞお気軽にご相談ください。 薬機法ビューティエディター 渡邊 1989年生まれ、一児の母。百貨店でのアパレル販売職を経て、2016年からライターとして独立。大手Webファッションメディアにて記事執筆を手がけ、現在は主に薬機法を考慮した美容コンテンツの製作を担当。PR企画や広報・広告サポートなど多方面で活動中。 お問い合わせ・無料相談お問い合わせフォーム:[お問い合わせ - 京都薬事広告ラボ株式会社] 薬機法広告コンサルティング [京都薬事広告ラボ株式会社]
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2025.12.10|読み物
薬機法|化粧品効能56項目の基本とシミ・シワ・ニキビのNG表現ガイド
美容や健康にまつわる情報を発信する際、誤解を招く表現を避ける重要な指標として「薬機法」が存在します。薬機法は、化粧品や健康食品など生活に身近なアイテムから、医薬品や医療機器といった専門的な分野まで、医薬品等すべての品質・有効性・安全性を守るべく定められた法律です。 広告の規制では、虚偽誇大広告の禁止、効能効果保証広告の禁止などがあり、この規定は販売元や企業はもちろん、インフルエンサーやアフィリエイターなど個人の発信にも適用される指針として関わっています。 その広告基準を遵守するために、なじみの深い化粧品と医薬部外品にフォーカスしたものが「化粧品等の適正広告ガイドライン」です。この中には、実際に広告やPRを行う際の具体的な判断の目安として、化粧品の効能範囲をわかりやすく設定した56の項目があります。この項目は、化粧品で“言えること / 言えないこと”の軸となる、企画・制作・発信に携わるすべての人に向けた言葉のルールです。 今回は、この56項目の中でも特に間違えやすいポイントとNG例を取り上げ、正しい表現選びに役立つ薬機法の基本と注意点をお届けします。 もくじ ■ 化粧品の効能範囲を設定した56の項目について■「記載の可否」だけに留まらない、ルールと注意点■ ありがちな間違いとNG例を解説 ∟<シミ> 項目:日焼けによるシミ、そばかすを防ぐ ∟<シワ> 項目:乾燥による小ジワを目立たなくする ∟<ニキビ> 項目:(洗浄により)ニキビ、あせもを防ぐ 化粧品の効能範囲を設定した56の項目について 一般的な化粧品は、「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされる物で、人体に対する作用が緩和なもの」を指し、スキンケアやメイク用品、ボディケア、ヘアケアなど、日常に寄り添いながら穏やかに楽しめるビューティプロダクトが該当します。治す、改善するかのような治療表現や、薬用化粧品のような“効能効果”の記載は基本的に認められず、以下56項目の範囲内でのみ標榜が可能です。 ・事実であれば標榜可能 → 範囲を超える表現はNG ・逸脱しない言い換えはOK・使用形態が限られている項目に注意 医薬部外品(薬用化粧品)は特別に認められている表現があり、一般化粧品では記載できない効能効果の項目が設けられています 「記載の可否」だけに留まらない、ルールと注意点 化粧品効能範囲56項目で注意したいのは、“文言どおりに書けばOK、どの化粧品でも標榜OK”ではないということ。56項目に該当する表現であっても、記載方法や組み合わせによっては効能効果の逸脱と判断されるリスクがあります。表記ルールは守っているか、メイクアップ効果と混同していないか、使用形態は適切か ── などを確認し、誤った情報や医薬品的な印象を与えない繊細な書き分けが求められます。 特に間違えやすい項目が、シミ・シワ・ニキビに関する広告表現です。化粧品効能範囲に表記されている使用可能な文言ですが、ルールを見落とすと薬機法に抵触する可能性が高まります。ポイントは、56項目に“当てはまるか”ではなく、“外れていないか”を見極める視点。言葉の意図を理解することで大げさにならず単調にもならない、的確な言い換え表現を見つけることができます。 ありがちな間違いとNG例を解説 <シミ> 項目:日焼けによるシミ、そばかすを防ぐ 一般化粧品で認められているのは、「日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ」こと。 肌改善やシミを薄くするなどの表現は美容医療・薬用領域となり、隠すなどの視覚的な変化はメイクアップ効果に留まるので線引きがとても重要です。また、シミやそばかすに言及できるのはUVカット効果のある日焼け止め(紫外線吸収剤または紫外線反射剤が配合されている製品)や、物理的に陽射しを遮るUVカットマスクや帽子などに限られます。 ☑️ ありがちな間違いと注意点 スキンケアの文脈でシミに触れてしまう・シミが目立たない透明感のある肌へ・シミが気にならない明るい肌へ導く美容液・くすみもシミも保湿効果で集中ケア一般化粧品で美白効果や作用を説明してしまう・ビタミンCでシミ予防・ナイアシンアミドで美白習慣・シミに先回りしてブロック POINT UVカットなしの化粧品:“シミ・そばかす”についての標榜は基本的に不可 UVカット製品:“日焼けによる”を省いて記載することはNG 美白訴求:美容医療・医薬部外品(薬用化粧品)領域のためNG 参考:F4.5 効能効果のしばり表現 E15.1 薬用化粧品(医薬部外品)における美白表現の範囲 E15.2 メーキャップ効果に基づく美白表現の範囲出典:日本化粧品工業連合会 化粧品等の適正広告ガイドライン <シワ> 項目:乾燥による小ジワを目立たなくする 一般化粧品で扱えるのは、「乾燥による小ジワを目立たなくする」のみ。シワを薄くする、シワに直接アプローチするなどの表現は美容医療・薬用領域となり、加齢によるたるみや深いほうれい線などは、たとえ医薬部外品でも化粧品の効果で言及することは不可となります。また、この項目は効能評価試験を実施した商品のみ、事実に基づいた表現が可能です。 ☑️ ありがちな間違いと注意点 “乾燥” が抜けた小ジワ表現や誇大表現になってしまう・毎朝のスキンケアで小ジワを改善・シワを薄くするエイジング美容液・年齢ジワも小ジワも集中保湿でケア試験未実施で“乾燥小ジワ”の表現を記載してしまう・うるおいで乾燥による小ジワを防ぐ・乾燥小ジワを目立たなくするクリーム・使うほどシワが気にならない肌に POINT 表記ルール:効能評価試験済みの商品に限り記載可能 試験済み化粧品:“乾燥による小ジワ”の表現はOK、深いシワやたるみへの標榜はNG “シワ改善・シワ予防”:美容医療・医薬部外品(薬用化粧品)領域のためNG 「乾燥による小じわを目立たなくする」は、しばり表現のため省略せずに記載する 参考:F4.5 効能効果のしばり表現 E6 しわ予防・解消等の表現 E7 「乾燥による小ジワを目立たなくする。」の表現 E7-1 「効能評価試験済み」の表記について出典:日本化粧品工業連合会 化粧品等の適正広告ガイドライン <ニキビ> 項目:(洗浄により)ニキビ、あせもを防ぐ 一般化粧品によるニキビ訴求は、「洗浄によるニキビ、あせもの予防」まで。炎症を抑える、殺菌する、ニキビ跡を消すなどの表現は美容医療・薬用領域となり、洗顔料以外のスキンケア製品でニキビについて触れることはできません。56項目内に存在する、清浄や肌荒れの表現とひとくくりにしないよう、しっかりとしたチェックが必要です。皮脂への言及も、“洗い流す、余分を落とす”などに留めると◎。 ☑️ ありがちな間違いと注意点 洗顔料以外で肌荒れへの効果をニキビに繋げてしまう・肌のごわつきやニキビを落ち着かせる・鎮静効果で肌荒れとニキビをケア・トラブル肌を整えてニキビ対策一般化粧品でニキビへの作用を説明してしまう・炎症に効くニキビ用化粧水・ニキビを抑える鎮静シートマスク・サリチル酸の効果でニキビケア POINT 化粧品のニキビ訴求:基本的に“洗浄による予防”のみ標榜可能 皮脂:“余分な皮脂を落とす” はOK、“皮脂の分泌を抑える”はNG “治す・鎮静・抗炎症”:美容医療・医薬部外品(薬用化粧品)領域のためNG 参考:F3.2 薬用化粧品の効能又は効果の範囲出典:日本化粧品工業連合会 化粧品等の適正広告ガイドライン どこまでが一般化粧品の表現として認められるのか、メイクアップ効果と線引きを行い、薬機法や56項目のルールを踏まえておくことで、製品の魅力を伝える言葉の選択肢もグッと広がります 伝えることと守ることを大切に。心に響く表現と、薬機法に基づく正確さを両立した広告サポートを得意としています。言葉選びに迷われた際は、どうぞお気軽にご相談ください。 薬機法ビューティエディター 渡邊 1989年生まれ、一児の母。百貨店でのアパレル販売職を経て、2016年からライターとして独立。大手Webファッションメディアにて記事執筆を手がけ、現在は主に薬機法を考慮した美容コンテンツの製作を担当。PR企画や広報・広告サポートなど多方面で活動中。 お問い合わせ・無料相談お問い合わせフォーム:[お問い合わせ - 京都薬事広告ラボ株式会社] 薬機法広告コンサルティング [京都薬事広告ラボ株式会社]