薬機法チェックAIツールを使うべきは〇〇な人
生成AIやチャットGPなどの技術は日進月歩です。
広告業界においても薬機法チェックができるAIツールがどんどん出てきていて、
それを使えば誰でも簡単にチェック業務ができるという時代になりました。
10月から施行開始のステルスマーケティングの法規制を遵守し、
さらなる安心安全の体制強化に尽力するため、
AIによる薬機法チェックツールを導入する企業も増えています。
サイバー・バズ、インフルエンサーマーケティングサービスにAI薬機法チェックツール「RiskMill」を正式導入 - PR TIMES|RBB TODAY
日々進化を遂げるAI技術の力を使って、
膨大な情報量に対応できるチェック体制も必要になってきたようです。
薬機法チェックAIツールのメリット
私が考える、薬機法チェックAIツールのメリットは以下でしょうか
①NGワードを拾うことができる
AIツールの一番の強みは、言葉の記憶力、情報量でしょう。
ヒューマンエラーがなく、見落とす可能性もほぼゼロ。
莫大な情報量の場合は、まずNGワードを徹底的に洗い出せるのはAIツールのメリットと考えます。
②属人化を防ぐことができる
これは使用するチェックツールによるかもしれませんが、
チェックした素材の履歴を蓄積することができるものもあります。
これによって属人化しがちな薬事チェック業務ですが、
誰でも過去の履歴を共有することが可能になります。
③業務スピードが向上する
判定はすぐにでるものが多く、業務スピードは格段に上がるのではないでしょうか。
さらに、言い換え案を出してくれるツールもあるので、リライト案を考える時間もなくなるでしょう。
薬機法チェックAIツールのデメリット
一方で、デメリットも存在します。
私が考えるデメリットをご提示します。
①言葉狩りになってしまい、問題のないところもマークしてしまう
NGワードを拾うことが得意な反面、本当は問題のない部分であっても拾ってしまって、
もったいないことをしているケースもあります。
人であれば柔軟に対応できる部分も、システマティックに判定されてしまいます。
莫大な情報量の場合は致し方ありませんが、大切な商品の広告であれば、
もう少し頭をひねって最大限の訴求ができるようにしたいと考える方も多いと思います。
②言い換え案がオーソドックス
言い換え案を提示してくれる場合、紐づけられた言葉が提示されるようにシステムが組まれていると考えられます。
そのため、同じような言い換え案になってしまったり、
訴求力のない表現や商品の印象に遭っていない表現になっているケースもあります。
大切な商品であれば、個性を生かして唯一無二のコピーで表現したいですね。
④広告全体の印象は判断できない
これは技術の革新で解決される可能性もあります。
ただ、今のところワードの改善がメインになっているため、
テキストベースでの確認はできるのですが、そこに画像や動画が挿入されたうえで判断することは難しいでしょう。
広告は、薬機法だけでなく、景品表示法もカバーする必要があります。
景品表示法も一つ一つの言葉ではなく、全体の印象から適切かどうかの判断が下されています。
そのため、広告全体の印象を俯瞰してチェックすることは必須になります。
これらのデメリットを解消するには、必ず「薬機法の知識や経験のある人の目」が必要になります。
薬機法チェックAIツールを使うべき人は?
上記にお示ししたメリット、デメリットをふまえ、薬機法チェックAIツールを活用できる人は
- 膨大な情報量をさばく必要がある人(他業務を兼任しているなど)
- リーガルチェックさえクリアできればOKな人
- 薬機法の知識をある程度持っている人(そういう人が近くにいる)
の3つを兼ねている人ではないでしょうか。
大前提として、景品表示法は広告主、薬機法は広告を扱う人が責任を負うことになります。
最終判断はその広告を扱う人にかかっているのです。
チェックツールを導入するか、専門家のコンサルティングサービスを利用するかお悩みの方も多いと思います。
広告のボリュームや頻度、予算なども各々で異なるため一概にどちらがよいとは言い切れませんが、
無料相談も受け付けしておりますのでお気軽にお問合せくださいね。